ナースが行うフットケア事例

2022.9.12 Post: 在宅で過ごされ足元を見過ごされていた事例の紹介。

フットケア事例1:                                  日ごろから入浴をあまり入らず爪切りを数か月以上できていないので、爪や巻き爪がひどく歩くたびに足の痛みとそれにより歩行姿勢や歩行に支障ある。
利用者:M様 88歳 要介護2

ナースがフットケアを行う時は、目の前の足にのみではなく足病変がみられた場合はなぜそれが起こったのか、今後起こらないようにするためにはどのようなケアや治療が必要になってくるのかなど、「足から全身をみる」ことを意識しています。

フットケアに入る前の状況

爪切りができておらず巻き爪が上に盛り上がり靴に当たり痛み。爪が伸びて同様に痛み。歩行支障
一回目のケアに入り、爪のカットとやすりでけずり歩行支障を改善。靴が履きやすいのと歩行時の痛みが低減

                                         

二回目のケアに入り、爪の整えを実施。歩行の支障はなくなり、外出の機会が増える。

ナースのフットケアにおいては、病変の早期発見や重症化する前に専門的な医療機関を紹介したりと、利用者様の足を守ることにつながります。
他人に足を見られることに抵抗を示す方もいらっしゃいますので、コミュニケーションを築き全身状態の向上、さらにはADLやQOLの向上にもつなげていきたいと思います。